アブダビ旅行記 [1] エティハド航空でアブダビへ
- 今回利用したのはエティハド航空である。アブダビを経由して、アムステルダムへ向かう。成田からアブダビまで11時間のフライトである。時差は5時間。
- 機内モニタにはメッカの方角と次の礼拝までの時間も表示される。
メッカ、二時の方向、この先九千キロ。
次の礼拝まで1時間24分。アザーンが流れることはなかった。
- 窓には光量調整のためのフィルタらしきものが組み込まれていて、入光量が調整できる仕様になっていた。外の風景はそのままで明るさのみ変更可能なのである。知らないうちに技術が進歩しているなと驚いた。飛行機には定期的に乗るべきである。
- ところで先日、アメリカでつくられて放送されたドキュメンタリー番組に "Becoming Warren Buffett" なるものがある。何とか視聴できないものかと思っていたのだが、なぜかエティハドの機内ムービーのなかにあって観ることができ、幸運であった。
貴重な映像が観れた。
- ホルムズ海峡がせまい。
CG映像なのだが、うわ狭いなと思った。
- ところでエティハドとは調和、和合、連合、同盟といった意味のことばである。
出国直前の一夜漬け気分のこと
- 出国する間際、知りたいこと、調べたいことが未だに手つかずで多数残っていて、試験前の一夜漬けのような気分になっている。
- 直前までお仕事で何やかやといそがしかったのだが、それはいいわけにならない(そもそも誰にいいわけしようとしているのか)。
- オランダ語もアラビア語もまるで勉強できていない。アラビア文字は相変わらずミミズののたくった跡のようにしか見えない。とはいえ、アラビア文字練習プリント http://amzn.to/2rf33Lm なるもので、少々書き取りの練習はしてみた。自分の手で書いてみればいたく興味を惹かれる、そして味わい深い文字ではある。
- アブダビのホテルに車の手配のことで何度か連絡を取ってみたのだが、思いのほか反応が早くて驚いた。イン シャー アッラーとかいわれなくて助かる。
- 今日の昼にアムステルダム中央駅前で暴走した車が歩行者を次々とひいたというニュースがCNNで流れ、すわテロかとわが家は色めき立った。しかしテロの可能性はないと現地警察が早々に見解を公表してくれていて、直前の旅行取りやめはせずに済みそうである。
台湾・香港 旅行記 [10] - 香港のエアポートエクスプレス
※2016年香港旅行記の追記記事(アップし忘れていた記事)である。
エアポートエクスプレスのプラットフォームとチケット
- 空港から香港市内へはエアポート エクスプレスを利用した。九龍駅まで22分。チケットは二人以上ならば割引料金で買える。片道ふたりでHKD150。
- 香港ドル (HKD) は空港のATMからおろした。昔Citibankの口座、今はSMBC信託銀行口座。適用されたレートは13.81円/HKDだった。
- エアポート エクスプレスの利用者は、九龍駅からは主要ホテルを回るリムジンバスを無料で利用できる。どの路線に乗ればいいかは事前にネットで調べられた。これは便利である。
- ちなみに帰りもホテルからこのバスを利用できる。但し、見逃さないよう注意が必要である。
- 帰路はエアポート エクスプレスの九龍駅でチェックインの手続きを済ませられる。荷物もそこで預けられる。ここまで便利なのかと感動を覚えた。
リモワのこと
- リモワのスーツケースを初めて買った。
- 昨年、台北を訪れたときホテルの近くにリモワのショップがあった。家内がいうには、とても評判が良くてとても高いスーツケースだそうだ。スーツケースは荷物が運べればそれでいいだろう、と思っていたのでそのとき興味がひかれることはなかった。
- 数ヵ月前、出張で豊川を訪れ、若手有望会計士と駅で待ち合わせた。そのとき彼が、お手洗いに行きたい、すぐ戻ってきますから庄司さん、私のスーツケースを見ていてもらっていいですかという。もちろんいいですよ、と預かった。そこで受け取った彼のスーツケースはリモワだった。
- そのスーツケース、ものすごく滑らかに動いて驚いた。勢い余って柱にぶつけてしまうくらいの滑らかさだった(ぶつけたことは若手有望会計士には秘密である)。
- 聞けばそのリモワ、彼の家族皆で使っているのだという。たしかに安いものではないが品質はとても良いのだと。アフターサービスも行き届いていてキャスターが壊れてもすぐ直してくれたとか。全てのリモワ製品には5年の保証が付く。
- そのときからリモワが気になり始めた。
- 表参道を歩いていたらリモワのショップを見つけたのでふらりと立ち寄った。その日は商品をいくつか見せてもらい、カタログをもらって帰った。おしゃれ雑誌のような立派なカタログであり、プライスリストが別に付いている。ロレックスのカタログと同じようなつくりだなと思った。
- この、しっかりとつくり込まれたカタログ配布戦術はなかなか効果的である。だって結局買ってしまうのだもの。
- はじめは、いかにもリモワっぽいトパーズがいいかなとも思ったが、実際に持ってみるとけっこうな重量感である。何も入れていないのにずしりとくる。
- サルサが軽くて丈夫で良いという評判を耳にした。サルサ・エアはさらに軽いのだが、持ち手が一本の棒状であるあたり、自分としては減点ポイントである。
- 結局、サルサを買った。選んだのは78リットルのマットブルーである。まんまと買わされた感もあるが後悔はない。高島屋にショップが入っていたので株主優待カードが使えた。これで10%引きである。
- スーツケースを引いて歩く人を見かけると、スーツケースは何だろう、という目で見るようになった。観察してみればリモワユーザーは意外なほどに多い。これまでは意識したことがなかったので気付かなかったのだ。目にしていたはずなのに見えていないものはこの歳になってもまだまだ多い。
- リモワのスーツケース、目印を付けていないと本気で間違えてしまうとも聞いた。ベルトを巻いていればいいですかねとショップの女性店員さんに尋ねたところ、ベルトもいいがダサいので、ハンカチを巻いておく方が良いのではないでしょうかとアドバイスをもらった。はあ、それはおしゃれである。
※リモワ サルサ http://amzn.to/2sdIVVW
Gmailを使って(他のメールアドレスで)メールを送信できなくなった際の対処について
パスポートを申請した話(切替発給)
- 池袋サンシャインでパスポートの更新手続きを済ませた。正しくは「パスポートの切替発給」。厳密には更新ではなく新規の発行になるので、パスポート番号が変わる。
- 航空券の手配には当然、パスポート番号が必要である。そして次の渡航先はパスポートの残存期間が6ヶ月以上必要なので急ぎ申請に来た。有効期限までまだ半年近くあったのだが、これは切り捨てになる。もったいない話であるがやむを得ない。
- パスポートセンターの隣でパスポート用の写真は撮れるが、2,300円かかるのだ。高いなあ。
- 調べたらサンシャインの地階に自動証明写真機があることがわかった。これで撮れば800円で済む。美白効果を入れても900円だ。こちらを利用した。やや移動に手間取ったが写真のコストは900円と安く済んだ(美白効果も利用した)。
- 写真を見せたら妻には、もっさりした写真だね、と言われたが、見合い写真とかではないので問題はない。
- ふるいパスポートは10年ものであった。それがもうすぐ失効するのである。早いものだ。
- しかし、10年間はあっという間のようで、思い返せばいろんなところを訪れることのできた10年であった。良い歳月を過ごせたと思う。
- 今回申請したパスポートも10年ものである。発行手数料は16,000円かかる。こんなに高かったかとも思うが、これからの10年を考えれば高い買い物ではない。
香港・台湾 旅行記 [9] - 台湾のバスについて
台北市、バスで難儀
- 台北はバスが便利と聞いた。台北市で最も充実している交通機関はバスであり、市内にはバス路線網が張り巡らされている。
- 台湾桃園国際空港から台北市内のホテルまで、移動はどうしようかと考えた。タクシーならば片道1,300台湾ドルくらい、バスならば一人90台湾ドル程度。コスト競争力でいえばバスの圧勝である。それならばと、空港から出るリムジンバスに乗り込んだ。
- 次は△□停留所~△□停留所~とアナウンスがなされるとか、電光掲示板に停留所名が表示されるとか、きっと何かあるだろうと思っていたのだが、そういうものは一切なかった(電光掲示板らしきものはあったのだが動作することはなかった)。
- リムジンバスのはずなのだが、地元らしき人々がカジュアルに乗り込んできて、あ、この辺で降りるわ、といった風情で降車していく。何をどうすれば目的のホテル近くで降りることができるのか、僕たちには見当もつかない。持参した地球の歩き方を無意味に眺めても薄暗い光の中、目を悪くするのが落ちである。
- 信号待ちのタイミングで、運転の支障にならぬよう気を付けながら、バスドライバーに声をかけた。運転中申し訳ない、「中山北路、南京西路、交差点」で降りたいのだと伝えた。筆談である。
- 「チョンシャンベイルー(中山北路)、分かった、着いたらアナウンスする」と、バスドライバーは親切に応えてくれた。少なくとも乗り込んだバスは正しいと分かってひと安心である。
- その後しばらく走り、中山北路に入ったところで「着いたよ」と教えてもらい、降車した。問題は、「中山北路」しか通じていなかったことだ。中山北路は台北市を南北に走る長い道である。
- 地図を見れば、ホテルの近くにスタバがあるはずだ。あったスタバだ、あの近くだ、いやない、どこにもない、などと右往左往した後、結局タクシーを拾った。そこから車でさらに15分くらい走ってようやくホテルに着いた。
日月潭、バスで難儀
- 後日、台中市の東にある日月潭へバスで向かうときも難儀した。日月潭のバスターミナルまでであれば、台中駅から出ているバスの終点なので分かりやすいのだが、今回とった宿は、ターミナルから見て湖の対岸にある。湖畔沿いの道を、地元のバスが普通に走っている。
- バスに乗るまではいいのだ。降りるのが難しい。時刻表とにらめっこし、バスが止まったところで、(時刻的に)ここはこの停留所でまちがいないかとバスドライバーに確認するも、彼は遠視でパンフレットの文字が見えなかったりする。
- 面倒な客だとばかりに降りろ降りろといわれたりもする。大荷物を抱えて湖畔で降ろされても困るのである。食い下がって確認を求めると、いやここではない、次の停留所だとかいう。
- 何とか目的地の宿にたどり着いたのだが、綱渡りをやり遂げたような気分であった。やり切った、という充実感がなかったといえば嘘になるが、大して意味のない偽りの充実感である。
- 僕は考えごとをするために旅に出るのだが、この日は移動がすべてであった。
バス車内は防犯のため録画されていた。「録影中 請微笑」
- 帰国後、「台湾のバスは便利なのだが、地元の人でも乗りなれた路線以外は難しくて使いこなせずにいる」ということを知った。