ブエリング航空のこと
今日、バルセロナからグラナダへ飛ぶ際にブエリング航空を初めて利用した。陸路も選択肢として考えたのだが、そうするといったんマドリードまで出なければならず8時間以上かかるのだ。空路なら1時間半である。迷う理由はない。
*雨のグラナダに降り立ったブエリング機
ブエリング航空はバルセロナを拠点とする格安航空会社(LCC)である。安い。LCCの常として小刻みにチャージを重ねてくるが、それを考えても安い。今回は預入手荷物の重量制限が23キロのパッケージを購入した。これをオーバーしてしまうと多額の追加コストが発生するため少々怖かったのだが、持参する本を抑えたのが奏功した。たしかに数週間の旅で十冊も読めるわけがないし、本の重さで腰を痛めそうになるのも本末転倒な話である。
*バルセロナ空港の自動チェックイン及び自動手荷物預け入れ機
事前にオンライン チェックインを済ませ、手荷物預け入れの登録作業も自分で行う。タグも自分で貼り付けた(初体験である)。カウンターの職員さんは乗客から手荷物を受け取るだけである。
今回日本を発つ直前のタイミングでブエリングの搭乗手続きに変更が加えられた。搭乗者を3つのグループに分けることでスピーディーな搭乗を可能にするということであった。こちらとしてはボーディング パスをもう一度印刷しなければならないという手間は増えたが、工夫を重ねているのだなと好感を覚えた。実際、搭乗の流れも実にスムーズであった。
座席は広くはない(広いわけがない)が極端に狭いわけでもない。常識的な狭さである。機内ではコーヒーやサンドイッチ、ワインも頼める。当然有料だがこれまた常識的な価格である。
*納得の狭さ(不快ではない)
遅延が頻発するとの評も聞いたが、今回そんなことは全くなく、予定時刻通りの見事なオペレーションであった。関わった従業員の人たちは皆てきぱきと動いていてしかも笑顔で感じが良い。素晴らしい会社なのかもしれない。であれば株が欲しい。
*バレンシア上空辺りのブエリング機
ブエリング航空はインターナショナル エアラインズ グループ(IAG)の傘下にある。IAGはロンドン証取とマドリード証取に上場していて、同社の下にはブリティッシュ エアウェイズとイベリア航空がある。イベリア航空は今回大好きになった(イベリア航空グラウンドスタッフの人たちにたいそうお世話になった)ので良いのだがBAは良い評判をあまり聞かないかな。航空会社を所有するのは難度の高い投資という印象を持ってはいるが、もう少し調べてみたい会社ではある。