トルコ旅行記 - 日本語が流暢なトルコ人
- イスタンブルではミュージアムパスを買った。時間制で、イスタンブル市内の複数の施設で利用可能というもの。アヤソフィアやトプカプ宮殿などで使える。
- パスを持っていれば、入場券を買うための行列に並ばなくて良い、というのが大きい。
ミュージアムパス(72時間もの)85トルコリラ(約3,400円)。
- ホテルで朝食をとった後、トプカプ宮殿へ向かった。旧市街では、スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)、アヤソフィア、トプカプ宮殿が並ぶように位置しているので話が早い。ホテルからも近い。これらすべてが世界遺産である(イスタンブル歴史地区を構成)。
皇帝の門。ここから宮殿に入る。
- トプカプ宮殿へ向かう途中から人波に揉まれた。宮殿敷地内にも行列ができている。きっと入場チケットを求める人々の列なのだろう、ミュージアムパスを買っておいて良かったと、家内と話していたところ、
- 「彼らも皆ミュージアムパスを持っているので、それは関係ないですね」という声(日本語。流暢)が聞こえた。
- 周囲に日本人はいない。空耳かと思いきや、隣を歩いていたトルコ人の若い男が話しかけてきていた。
- 「ヨーロッパからクルーズ船が到着したのです。だから今日は混雑する」
- 「トプカプ宮殿を観ようというのなら、午後からにした方ががいい」
- ヴィトンのベルトとロレックスの腕時計を身に付けた身綺麗な人物だった。旅行会社に勤めているという。宮殿前でお客と待ち合わせているのだと。
トプカプ宮殿敷地内の大行列。ディズニーか。
- いろいろと教えてくれた。「午前中は宮殿とは別のところを観にいった方がいい、バザールはもう観たか」
- 「ただグランド・バザールは、観てもいいのだけれど、商品は偽物ばかりなので買ってはいけない」
- 「アラスタ・バザール(ブルーモスクの近く)には行ったか。そこなら買ってもいい」
- 「食事はセブンヒルズがお勧めだ。日本のテレビでも取り上げられたレストランだ。ナインティナインのオカムラが来た」
アラスタ・バザール。比較的落ち着いた雰囲気。
- 聞けばHISイスタンブル支店に勤めているのだという。
- 僕たちも今回の航空券はHISで手配した。創業者の澤田氏は僕の憧れの人物でもある。
- HISはすばらしい会社だ。日本の旅行会社ではベストだと思う、と彼に伝えた。
- 「またまた、お世辞でしょう?(原文ママ)」と彼は言った。
- 「この間、日本に行って来た」という。どこを訪れたのか、京都か?と尋ねたところ、「キンシチョーだ」と応えた。
トプカプ宮殿内部。スルタンの家族が住んだ。新たなスルタンが即位するとき、兄弟皇子たちは法令に基づき皆殺しとされた(後継者争い防止目的)。
- いろいろと教えてもらえて、本当に参考になった。何か請求されるにちがいないと思ったが、純粋に好意で教えてくれているようだった。謝意を伝え、握手して別れた。彼と一緒にいた彼の部下らしき若者も穏やかで好印象だった。
- 今度訪れた時には彼にガイドを頼みたい(こう思わせるのだから優れたビジネスマンなのだろう)。そしてHIS株の取得を考えてもいいかもしれない。