- ザルツブルクを発つ朝、日本で予約した鉄道チケットを探したが見つからない。印刷し忘れたらしい。軽く焦った。
- こちらの駅に改札はなく、乗り込んだ車内で車掌がチケットを確認する。チケットはPDFなので改めてダウンロードしてiPadで提示した。まったく問題なかった。3年前、ニューヨークのアムトラックで他の乗客がそうしていたのを見て、へーそういうやり方もあるんだと思ったものだが、その経験が活きた。
- ザルツブルクからウィーンまで、高速鉄道で2時間半の距離である。チケットは日本で予約した。
- 元国鉄のオーストリア連邦鉄道OBBだと66ユーロかかるが、後発の私鉄ヴェストバーン(Westbahn)ならひとり25ユーロで済む。半額以下である。評判も良かったのでヴェストバーンにした。同社は駅にチケット売り場を持たず、インターネットか車内でのみ販売している。
- 移動にはお金をかけて良いだろうと、上位クラスの「Plus」を利用した。
- Plus利用者には特典があり、隣席に他の乗客が乗って来ない(そういうサービス)。
- それでもひとり42ユーロであった(OBBの1等車は110ユーロ)。
Plus車両内。通路側座席のバンドには「あなたの快適な旅のため、隣の席も押さえておきました」との表示あり
- ヴェストバーン社は少人数の運営で低価格を実現している様子である。
- ザルツブルク駅のホームにて、さてどの車両だろうと見まわしていると、制服姿の若い女性が、何かお困りですかと声を掛けてきた。チケット(PDF)を見せると、ああその席でしたら先頭車両ですのであちらです、と親切である。乗り込んでしばらくしてから切符を拝見とやって来た車掌も彼女だった。
ザルツブルク駅構内のヴェストバーン車両。意外やPlus車両が一番遠かった
- 結局、ウィーンに着くまで目にしたヴェストバーンの社員さんは彼女のみであった。てきぱきしていて感じの良いひとだった。彼女にもらったチョコは塩味が効いていて美味であった(ザルツブルクは岩塩の交易で栄えた)。