食べ過ぎる
- 宿にはがんばってお金をかける。無理なく、ただし可能な限り良いホテルを選ぶ。ホテルの良し悪しが旅先の印象を大きく左右するので。
- 十四年前、朝食付き一泊6千円のロンドンの安宿に独り泊まった。半地下の部屋、網戸もない鉄格子の付いた窓、スプリングの形状が背中で分かるベッド、何より鮮明に憶えているのは朝食用の一室でコーヒーとトースト一枚を無言でサーブしてくれる年若いロンドン娘の人を蔑んだような目つきである。それはそれで興奮いや思い出深いできごとなのだが、せめて朝食くらいは笑顔でグッドモーニングといわれたいものである。あっホテルにはお金をかけよう、と思わせられた経験である。
- 良いホテルではたらく人にはやはり感じの良い人が多い。旅先で出会う人によっても、その地の印象が大きく変わる。
- 良いサービスに触れることで、なるほどこういうことをこういう風にやれば人は喜ぶのかと、自分の体を使って感じ取ることもできるような気がしないでもない。
- 香港では、インターコンチネンタル グランド スタンフォード香港を予約した。ちょっとがんばってクラブルームをとった。ラウンジでの食事と酒に期待したのだ。
- 港を望めるラウンジで、朝食とアフタヌーンティー、夜はカクテルタイムを利用できる。食べ放題、飲み放題である。天国か。
ホテルスタッフ「いらっしゃいませ、お飲み物は何になさいますか?」
私「うむ、あのコニャックをくれたまへ。オンザロックで」
ホテルスタッフ「お持ちいたしました。どうぞ」
私「ありがとう」
ホテルスタッフ「エンジョイ」
※ラウンジでの酒(コニャックV.S.O.P.とかいうもの)
- このコニャックV.S.O.P.とかいうものが超うまいのだ。重ねていうが天国である。
- 毎晩、ラウンジで学生ばりに飲んだ。就寝前の大量の水分摂取が大事。
- ところで、クラブルームを取らなくとも、追加料金を払えばラウンジ アクセスを付けることができるとのこと。ひとりHKD700程度(二人だとHKD900程度)らしい。
- ラウンジのスタッフさんたちは皆、感じが良くてすばらしい。がんばってよかった。
- 強いて難点を挙げるとするならば、ほとんどの食事がラウンジで済んでしまうため、外で食べる気が失せてしまうことである。せっかくの香港なのに、もったいないことではある。