楽しい投資研究所の旅日記

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旅は無事の帰国が一番大切であること

※時系列を無視して書いています。

今回のスペイン行は三週間とちょっとの旅程、無事に帰って来れた。本当に何も問題がなかった。こまかなトラブルは旅先では日常茶飯事ではあるが、ちょこちょこっと解決できるようなものばかりで、けがをすることも盗難に遭うこともなく、またロストバゲージを喰らうこともなくただ思い出を得て帰国することができた。さいわいである。

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バルセロナのカテドラル

振り返ってみれば台風が一番のリスク要因ではあった。出国前、台風22号が発生したとの報に接したときは背筋が寒くなったがやり過ごし、次の台風(23号)の接近前に出国することができた。帰国の際も台風が頻発していたのだがこれもうまいこと(24号と25号の間を)すり抜けて成田に降り立つことができた。いや運が良かった。

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サクララウンジJALカレー(絶品)

ところで最初に訪れたバルセロナは、世界で最もスリ被害の多い都市なのだと帰国後に知った。現地でお会いした日本人旅行者さんの話からすればかなり多くの日本人が被害に遭っている様子である。

なぜスリが多いのか、その理由は明らかではないのだがスペインの窃盗犯はたとえ捕まっても一日400ユーロまでの盗みは罰金で済む刑の軽さがあるという話があった。スリで生計を立てている連中までいるのだとも。

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*カサ ミラ

そういえばランブラス通りを歩いているとき、怒声とともに走り去る集団を見かけた。スリ集団のチームプレイは常套手段らしい。そして地下鉄での被害が圧倒的に多い。

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*ランブラス通り

またホテル近くのランドリー店で洗濯しているときも店の目の前でスリの大捕物があった。その場にいたランドリー店の店主が通報した後、盗人にも三分の理とばかりに、しゃがみこんでいるスリに水を渡していた。その姿がなぜか一番印象に残った。

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バルセロナ24時

そういうのを見聞きしてからはいっそう身を引き締めて歩いた。現金は分散管理する。多額の現金は持ち歩かない。パスポートはコピーを持ち歩く。財布はファスナー付きカバンの奥に入れ、路上ひったくりに遭わぬよう体の前か連れとの間に挟むようにして持ち歩く。あとは下腹に力を入れて気合を入れる。最後は気迫である。

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*下腹に力を入れてバルセロナ港を望む

この気迫というものがけっこう大事なようで経験上、不運に見舞われる・悪意に襲われるというのはたいてい気が抜けてぼんやりしているときである。不運という何やら精霊じみたものがこの世にはあって、それはどうやら人の気の抜けた瞬間に付け込んでくるものらしい。そして不運は気合の入った人間には近づきにくいものでもあるようだ(あくまで個人の感想です)。

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カタルーニャ美術館

気を張り続けるのは少々疲れもするがやむを得ない。宿に戻ってからひと息つく他ない。とはいえ、宿でほっと気を抜いて過ごしていたら今度は非常ベルが鳴り響いてひと騒動、という想定外の事態もバルセロナではあった。

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*フロントに詰め寄る宿泊客の皆さん(気持ちはわかる)