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アブダビ旅行記 [14] 外国人が支えるUAE経済のこと

  • UAEアラブ首長国連邦)の国籍を持つ人々をエミラティと呼ぶ。エミラティの全人口に占める割合は13%に過ぎない。人口の大部分を占める外国人がUAE経済を支える構造である。
  • ホテルで何やかやとお世話になったラウンジ スタッフは韓国籍の女性だった。ラウンジの若いシェフはフィリピンの、レストランでサーブしてくれたウェイターはネパールの国籍を持つ人々だった。特にこちらから尋ねたわけではないのだが、各人が教えてくれた。
  • UAE政府は外資に対し一定割合の自国民(エミラティ)雇用義務を課している。福祉が充実しているUAE国民は勤労意欲が旺盛とはいえないようで、実務能力は外国人が勝る一方で、エミラティの給与水準は高く、経営者からすれば頭痛の種でもある様子。

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グランド モスク スタッフの方たち

  • ホテルにチェックインしたのは朝といって差し支えない時間帯だったのだが、ホテル スタッフの皆さんがアラブのコーヒーとデーツを手にわらわらと出迎えてくれて、ヨウコソイラシャイマシタとか、コニチワ、アリガトゴザイマスなどと、対応をしてくれてなんと友好的な、と驚いた。そういえば、UAEの石油・天然ガス輸出先のトップは日本である。フロントの女性のみ欧米系で、日本人にフレンドリーなベルボーイ連は皆アジア系であった。

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ホテルに隣接するスーク(市場)の入口 ※金曜だったのでほとんどが休み

  • ここアブダビは貧しい小さな漁村に過ぎなかったが、油田の発見が国の姿を一変させた。しかも石油産出が本格化してからまだ五〇年とちょっとしか経っていない。
  • 人類が石油から卒業するのはまだ先の話と思っているのだが、一〇〇年先はわからない。エネルギーの使用状況は様変わりしているはずだ。UAEの石油収入への依存度は依然として高い。やはりカギを握るのはドバイ モデルか。
  • あと、この強烈な光と熱を使わない手はない。これからのUAE、注目すべきは太陽光発電ではなかろうか、などと思ったら丸紅が参入していた。

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