- オランダでもマリファナ(大麻)は合法ではない。ただし一定量までの個人的使用ならば(違法だが)法は執行されない。厳格な禁止は非現実的であり、それよりも制御した方が良いという考えに基づく。オランダが麻薬の輸出入に深く関わってきた歴史的経緯もある。観光資源であり税収源であるという現実もある。
- コーヒーショップ(Coffeeshop)の看板が掲げられた店では個人向けにマリファナが提供される。コーヒーショップの営業許認可の権限は地方自治体が持つ。すべてのコーヒーショップを閉鎖した自治体、コーヒーショップゼロ政策を掲げる自治体もある。
- オランダに着いたその日、アムステルダム中央駅を出てすぐにこれまで経験したことのないにおいを嗅いだ。これがマリファナのにおいか、臭いという声も聞いたが我慢ならないほどではない、とこのときは思った。
- 街を歩いているとそこかしこでこのにおいを嗅ぐことになる。国立美術館には午前の早い時間帯に訪れたのだが、そこでもマリファナのにおいをぷんぷん漂わせている人と複数回すれ違った。
街中にあるマリファナ取扱店。コーヒーショップを併設。
- たしかに独特のにおいなのである。日に何度も嗅いでいると、ちょっとこのにおい生理的に受け付けないなと思うようになった。
- マリファナ喫煙は脳構造に恒常的な変化を及ぼすという研究報告もある。これは怖い。依存性が低いのでアルコールよりも害は少ないという話もあるがそれは論理のすり替えではなかろうか。僕はパスすることとした。