(※2018年9〜10月 スペインを訪れたときのお話です)
クレジットカード決済は便利でもはや不可欠なものなのだが、外貨決済の場合、適用されるレートがどの程度になるのか見当もつかないところが怖い。
今回、現地で使用するユーロの現金は東京で、1ユーロ130円未満で調達できた。こちらは満足である。
航空会社はカタール航空を利用した。予約の手段は現実問題、クレジットカード一択という他ない。
*カタールのドーハ、ハマド国際空港のマスコットキャラ「ランプベア」(ドーハ 2018年10月)
ホテルは出国の半年前に予約を済ませた。宿の予約はやはりBooking.comが好みである。ただ確定させた宿泊代金はユーロ建てだ。つまり為替変動リスクをこちらがそっくり背負うことになる。
これを何とかヘッジできないか。そこで証券会社の口座を使い、ユーロを買っておいた。
*Booking.com の本社(アムステルダム 2017年6月)
もしユーロが上がれば(円安になれば)ホテル代は円貨ベースで高くなるがその分、保有するユーロも高くなっているはずなのでそれを売って得られる差益である程度相殺できるだろうという算段である。
*バルセロナの宿カサ・キャンパーで供されたスープ。いつでももらえる(バルセロナ 2018年9月)
予約した当時は円が弱くなりそうな気配があったので祈って済ませるわけにはいかなかったのだ。
そしてふたを開けてみればまあまあの円安といったところである。
*グラナダの宿ユーロスターズの朝食レストラン。すぐ満席になる(グラナダ 2018年9月)
それにしても、カード決済に適用されるレートが高い。バルセロナとグラナダのホテル代金に適用されたレートは1ユーロ135円前後であった。ちなみにこのとき、市場レートは132円程度である。
*サグラダファミリア、堂内で天井を見上げる(バルセロナ 2018年9月)
サグラダ ファミリアの観覧料金も予約の際、カードで支払った。こちらの決済レートは1ユーロ131円だった。為替の動きちょっと激し過ぎである。
怖いのは為替市場かそれとも決済会社か。
*メスキータの入場チケットは現金で買った。できる限りキャッシュで払いたい(コルドバ 2018年9月)
口座で持っているユーロは128円程度で買えている。出国時点でそこそこの為替差益を手にしていたわけだが、いくら安く買えたからといっても、売り買いのスプレッド分はのしかかってくるわけで、証券会社やカード会社の客でいる限りそういうものである。
*アルハンブラ宮殿の入場チケットはカード決済(グラナダ 2018年9月)
痛感させられるのは、決済会社はいい商売をしているなあということだ。ここから得られる教訓とは何か?
決済を業とする会社を所有せよ
である。