楽しい投資研究所の旅日記

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ユーロ紙幣がくしゃくしゃな理由

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 ユーロ紙幣はたいていくしゃくしゃである。レジで新札を渡すと受け取った店員さんはその場でくしゃくしゃにしたりする。それには理由があるのだ。ユーロ紙幣の新札は静電気でくっつきやすいためである。

 注意力散漫のうっかりさんは会計の際に二〇ユーロ紙幣一枚を渡したつもりで四〇ユーロを相手に渡したりしてしまう。このうっかりさんとは私のことである。

 私はこの「うっかり」を昨年、ドイツ滞在中に二度しでかした。一度はスーパーのレジでである。このときレジのお姉さんは親切にも「一枚で結構ですよ」と返してくれたのだが、二度目はそうはいかなかった。ベルリンのフードコートでの支払いの際、私は二〇ユーロ(約2,600円)を余計に支払ってそのままである。なぜわかったかといえば、その日の晩にホテルで現金実査を行ったところ不明差異が二〇ユーロあったことがひとつ、もうひとつがフードコート支払いの際に店員女性が挙動不審だったことである。一五ユーロの支払いにこちらが二〇ユーロ紙幣を渡したところ、彼女はキャンディバーをしゃぶりながらお釣りに一五ユーロを返してきた(どういう計算なのかは不明である)。このときこちらは二〇ユーロしか渡していないつもりだったのでお釣りはそんなにいらないよと返したところ、彼女はそうかそうかと五ユーロだけ返してくれてそれきりである。

支払いにユーロ紙幣を渡したところ、その場でくしゃくしゃにされて何だか傷ついたといった日本人旅行者の方がいたが、それは侮辱でもなんでもなくて、単に紙幣の取り扱い誤りを防ぐための方策である。

さて私は、この出来事がトラウマになってしまい、帰国してからも紙幣で支払う際、病的なまでに何度も枚数確認を行うようになってしまった。何度も確認して分かったのは日本円のお札はくっつくことがほとんどなくて高品質ということだ。外へ旅に出て思う第一の事柄は日本という国の住みやすさである。