楽しい投資研究所の旅日記

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「情報だ」

情報について考えていると、よく思い出す節がある。

今日もふと思い出して、どの本だったか、どこにあったかと探した。これまでも探したことが何度かあった。なので、自分のための覚書です。

※隠れていた宇宙(Brian Greene著)下巻 p128 からの抜粋。

(1998年、数十年後に物理学の主要テーマとなっているのはなんだと思うかとの問いに、ジョン・ホイーラーは長考して後、言った)

「情報だ」

従来、物理学はものに焦点を合わせ、その振る舞いに影響を与えたり相互作用を支配したりする力を研究してきた。

しかしホイーラーは、もの――物質と放射――を補助的なものとみなし、もっと抽象的で根源的な存在、すなわち情報の担い手と考えるべきだ、と主張していた。

彼は物質と放射はどうやら幻影だというのではなく、むしろ、もっと基本的なものが形になって現れたものだと論じた。Realityの中心にあって、それ以上小さくできない核をつくっているのは、情報――粒子がどこにあるか、どういう向きに回っているか、その電荷は正か負か、など――だと考えていたのだ。

そのような情報が実在の粒子に具体的に示されて、その粒子が現実の場所を占め、一定のスピンと電荷をもつ――それは建築家の図面が超高層ビルとして具体的な形にされるのに似ている。基本的な情報は青写真のなかにある。高層ビルは、建築家の設計に含まれた情報が物理的に形になったものに過ぎない。

この視点から見ると、宇宙は情報処理装置と考えることができる。

 

 この本はほんとうに面白い。

 隠れていた宇宙 ブライアン・グリーン (著), 竹内薫 (監修), 大田直子 (翻訳)

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