楽しい投資研究所の旅日記

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トルコ旅行の覚書 - 異質なことばに触れたこと

  • 旅先は遠く離れたところがいい。日常から遠く離れた環境が好ましい。
  • 人は環境によってつくられるのだと聞いた。環境が変れば、見聞きすることが変わり、関わる人が変り、自然、考え方が変り、その結果、行動も変わる。そういう理解でいいのだろうか。
  • 今回の旅では、その準備段階で異質なものに出会えた。トルコ語である。

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アヤソフィア外観

  • 片言だけでも旅先の国、地域の言葉を覚えていくと、旅の質がまるで変わる。楽しさは10倍くらい大きなものになるように感じる。
  • トルコ語でこんにちはは「メルハバ」、おはようは「ギュナイドゥン」、ありがとうは「テシェッキュレデリム」である。早口言葉か。これまで触れてきた外国語とは異質な言語なのだと知って、気が遠くなった。
  • ただし、意外やトルコ語の文法構造は日本語に近い。日本人は比較的学びやすい言語なのだとも聞いた(本当だろうか?)。
  • これを書いていて思ったのだが、トルコ人の中に異様なまでに日本語の巧みな人がいるのはこういうところが関係しているのかもしれない。
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アヤソフィア内部

  • トルコ語にアルファベットを用いるようになったのは第1次世界大戦後の共和国建国後であり、それ以前はアラビア文字だったのだそうだ。最近の話である。
  • オスマン帝国時代は、支配下に置いた民族の言語に寛容だったのだと聞いた。支配者の言語の使用を強制することが基本的になかった。他言語を話す民族を支配圏に取り込んでいく中で、相互に影響を与えあったと考えるのは自然だろう。トルコ語に感じた異質さは、そういうところにあるのではないか。

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博物館となったアヤソフィアではキリスト教絵画とイスラム教装飾が共存していた

  • 以前、アラビア文字で書かれた新聞を買ったことがあるのだが、何が何だかさっぱり分からない。言語障壁の高さを痛いほどに感じた。バベルの塔を憎んだ神の怒りは強烈だったのだ。
  • 逆に考えれば、言葉は鍵ともいえる。異言語を手に入れれば、異世界への扉が開くはずだ。